癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

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ブレインスポッティングのワークショップを実施

      2015/12/05


チラシ

(「二重同調のマインドフル・ワーク」チラシ)

2015年11月23日に「BSP二重同調のマインドフル・ワーク」というワークショップを実施しました。これはセラピスト仲間と協力して、企画、準備、実施まで行った、僕にとっての初めてのワークショップです。

二重同調をブレインスポッティングの公式トレーニングの中から取り出して提供することにしましたが、それは、それが癒しの関係性においてセラピストが持たなければいけない態度だと考えたからです。そして、二重同調とは方法ではなく態度なので、それを自分の中で消化して既存の知識と統合していくには時間と努力が必要になるので、少なくとも、3日間しかない公式なトレーニングでは十分に取り扱うことは不可能だと考えたからです(もちろん、トレーナーとしてベストを尽くしますが)。

ブレインスポッティングはこの同調に価値を大きく置きます。これは臨床の場ではユニークなことで、というのはチームでケアを行う臨床の場では、薬物療法のように医学モデルに沿った方法が取られることが多いように思えるからです。それはつまり「私(専門家)があなたのことをあなた以上に知っている。だから私の言うとおりにすればいいのだ」という決めつけの態度です。ブレインスポッティングでは、そういう態度は取らず代わりに「私はあなたのことを何も知りません。だからここに一緒にいて、安全で安心できる空気を作って、あなたが言うべきことすべきことを見守っていることにします」。この決めつけのない態度でいることが、最近の臨床試験で示される通り、癒しには効果的なのです。

今回のワークショップを通じて、約20名のセラピストの方に、セラピストが持つべき態度についてお話が出来たことはとても喜ばしいことです。同時に、いずれもっと素晴らしい仕事をするであろう「マスターセラピスト」と呼ばれるセラピストへと成長する手助けを出来たこともとても喜ばしく感じています。

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