癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

鈴木孝信が贈る、欧米の最先端心理療法に基づいた、読むだけで心が強くなる心理学情報ブログ

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こう考えてる時は冷静ではない(その1)

   

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ストレスがかかると、僕たちの頭はとても簡単にその影響を受けます。
そのとき、心が穏やかで冷静な状態ではあまりない、特別なものの考え方や感じ方をするものです。
心理学では、こういった冷静じゃない考え方感じ方を「認知の偏り」と呼んでいます。

その認知の偏りを50種類ご紹介しましょう(お店に売っている認知療法の本では10種類程度を紹介するに留まっています)。これらを知ると、自分の考え方、感じ方を観察するだけで、自分が今冷静でいるかいないかが分かります。すると、後で後悔するようなことをしないで済みますので、とても日常生活の中で役立つと思います(多いので何度かに分けます)。

●認知の偏り50(1~10)

1)なんでも自分と関連付けて物事を捉える・考える
例:向こうの部屋であの人たちが話してる。僕のこと話してるのかな。

2)相手が思っていること、考えていることを、自分勝手に推測する
例:満員電車で僕のバックが隣のおじさんの脇腹にめり込んでる。僕のこと邪魔なやつと思っているだろうな。

3)ネガティブな結果を予測する 
例:○○先生に今電話したらきっと迷惑に感じられて、疎まれるだろうな。

4)自分の乗り越える力を低く考えてしまう
例:明日からしばらく朝早いな。栄養ドリンク買っておこうかな。

5)破局的に物事を考える
例:この電車に乗り遅れたら、遅刻して、遅刻したらきっと首になるだろうな。
 
6)拒絶のサインに敏感になる
例:僕が話しているときにあくびされた。笑い顔が引きつってた。話を流された。

7)社交の出来事をネガティブに思い出す 
例:あの時言葉がつまって出てこなくなって焦ったな(でもそれは小さいことで楽しんで話せた、という事実は思い出さない)。

8)人から打ち解けた感じが得られないと、何か悪かったのかと考えてしまう 
例:敬語使われた。何かまずいことしたかもしれない。

9)自分に厳しすぎる考え方をする(破局的な結果を避けるために)
例:今回、緊張せずに完璧に話せなかったら、生徒たちからの評価が最悪で首になる。

10)自分がとても特別な人だと考える
例:宝くじ当たるだろうな。

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