癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

鈴木孝信が贈る、欧米の最先端心理療法に基づいた、読むだけで心が強くなる心理学情報ブログ

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心理療法のトレーニングinアムステルダム

   


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オランダのアムステルダムでブレインスポッティングという心理療法のトレーニングを受けてきた。目の位置で感じ方が変わるという脳神経学に基づいた仮説で成り立つ心理療法で、トラウマは勿論のこと、様々な身体的、精神的、そして人格の問題を改善することができる。

2年前にこの方法に出会ってから、すでに9回のトレーニングを受け、今後も受け続け「骨を埋める」ことを決意している。スキルの上達と治療者自身の成熟さが治療効果に決定的だと信じているため、生涯かけて学び高め、そして深めることができる、またはそれが要求される、常に追いかけ続けることが出来る「夢」でもあると感じている。

今回のトレーニングは、開発者のDavid grand博士が提供しうる最上級のもので(インテンシブ)、ブレインスポッティングの全てを体験することが出来る経験的なトレーニングだ。参加者全員が1度ずつセラピストとクライエントになり、閉ざされた普段の臨床では学ぶことが得ることができない客観的な視点を「今ここで」得ることが出来る。

2度目のインテンシブは素晴らしいの一言だった。セラピストとしては、Davidが隣に座りセッションを誘導してくれる。僕の役目は、クライエントの前に座り同調していることがいかにパワフルであるかを体験することだ。セッションの後「(ただ座って同調している)僕の存在ななしには、今のセッションの癒しは起こらなかった」と感じて、そう皆の前で豪語した程の体験だった。

クライエント役としては、できるだけ自分の「本能」に任せマインドフルに何もしようとしない態度でいると、今までのトラウマが溢れ出てきて、人前で体験したことのない程の嗚咽がこみ上げてきた。普段のクライエントさんに行っておるパーツワークが自然に自分の中で起き、高速に記憶が飛び交い、身体の感覚が生まれては滅するのを身を以て目撃した。2時間ほどのセッションの後は「解放」された強い感覚を得た。今までの自分とは違うという感覚を得たのも初めてだった。

世の不確定さを信じ、謙虚になりただ気づきの中にいることが、どれだけ有意義でそしてどれだけ難しいかを改めて感じさせられたトレーニングだった。

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