癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

鈴木孝信が贈る、欧米の最先端心理療法に基づいた、読むだけで心が強くなる心理学情報ブログ

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他人の自己中・ゴリ押しに負けるな!

      2015/11/13

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「東京多摩ネット心理相談室」を立ち上げてから5年。

初心に戻り、相談室の存在意義について改めて考えてみたいと思います。

 

数年前だったか、今(2015年)色々な意味で話題の先駆けファーストフード店のCMで、

「空気を読むな」

というキャッチがあったこと、きっと覚えている方も少なくないと思います。

「KY」などの言葉が流行る中、状況を察する能力が重要視されている中だからこそインパクトを感じるキャッチです。

けれど、どうしても僕はこれを好きにはなれません。

ここから「自己中になりゴリ押しをする」といったイメージを感じてしまうからです(^^

 

ところで、僕は学生時代を米国で過ごし、異文化を長年経験したことがあります。

そこでは上記の「自己中」はあるかもしれませんが「ゴリ押し」はありませんでした。

けれど、最近の日本では、欧米文化がゆがんだ形で入ってきてしまっているのか、「空気読むな」のCMの様に、この「自己中・ゴリ押し」が許容されつつあるようにも感じます。

 

5年前ですが、相談室を立ち上げたたばかりにこんなことがありました。

まだテナントの銀行口座からの自動引き落としの手続きが完了していないとき、大家にあたる会社からの支払いの催促の電話です。

「いつお支払いになりますか?」…『15日まで払えばいいんですよね?』

「そうですけど、いつお支払い頂けますか?」…『…そしたら、明日振り込んでおきます』

僕は気分を害さずにはいられませんでした。

問答無用の「空気を読むな」を実践された、自己中・ゴリ押しを浴びせられたように感じたからです。

 

これは「そんな奴もいるよね」程度の話しではないように感じます。というのは、自己中であり、自分をゴリ押ししたいのは、(良くも悪くも)人間の本質でもあると僕は思うからです。

よく考えてみると、誰にでも「人にこうしてもらいたいな」という欲(自己中)はあります。そしてそれを人に押し付ける(ゴリ押し)は日常茶飯事なことです。

そんな日常の中で、この自己中・ゴリ押しの餌食になるのが、Noと言えない、言わない理由がある人たち。特定の相手、または不特定多数の他人の意図にゴリゴリ押されて流されてしまう人たち。

家族でも、友達でも、学校でも会社でも、周りに特別我の強い人がいなくても押されてしまう。

周りの普通に、世間の流行に、社会の常識にまどわされ流されてしまう。

きっと思慮深く、利他的で、優しいのでしょう。そういうNoと言えない人たちが、一番他人の「自己中・ゴリ押し」にやられてしまい自分らしさを見失ってしまうのだと思います。

 

5年を振り返ってみると、僕はこの「自己中・ゴリ押し」の日常的な餌食になっている人たちに、力を付けてもらう手伝いをしてきました。

自分が自分らしくいられて満足できる、少しでもそれに近づくためのお手伝いは、とてもやりがいがあり、責任が重いことでおあり、そして報われる仕事だと感じています。

これからも「東京多摩ネット心理相談室」の活動意義はここにあり、そしてそれがやがて社会を変える1つの小さな力になる、そう確信をもって活動を続けてゆければと思っています。

 

 

 

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