癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

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パニック発作を止める認知療法:ナッシュビル武者修行-その後

   

90H

パニック発作を止める認知療法「レニハン認知療法」を学んでから7年程経ちました。ナッシュビルでの武者修行は、食卓でのディスカッション、プロトコルの習得、そして実際のセッションの見学で無事終了し帰国しました。

しかし実際、持ち帰った方法の効果にはとてもムラがあり、それで完全に発作の呪縛から解放される人と、そうでない人といるようでした。それだけでも、十分な成果だと思っていました。実際にそうです。効果のある人にはとても効果がある。それだけでも十分治療法の選択肢としては十分すぎるくらい有りでした。でも僕はそれに満足しませんでした。

人の多様性に平等に応じる「誰にでも効果のある方法」はとても考えるのも困難なものです。そんな状況の中で、多くの望むことは、苦悩を作り出す原因であることしか意味していませんでしたが、僕はそれを承知で研究を始めました。

自分の学んだものを疑い始め、論文を読み漁り、そしてたどり着いたのが「文化的な違い」でした(たどった道筋に関してはまた後日投稿予定)。言語体系(英語VS日本語)の違い含む文化的違い(歴史、習慣、常識、教育、等々)から生じる言語に対する反応の違いに僕は着目して、そして最終的に日本人に合ったレニハン認知療法を開発。この方法を使うことで、ムラが大きく減り、パニックの問題に悩む方により幅広く成果を出すことに成功しました。

そして気が付きました。レニハン認知療法を学び、さらに学んだものを発展させ、そして治療に用いってきた体験から「何がパニック克服の援助に必要なのか」を。この英知こそが、パニック障害に立ち向かう際の主要な理論的アプローチとしてカウンセラー鈴木孝信の中に取り込まれ、カウンセリング内の1つ1つの言葉の中に自然に含まれる形で、パニックに苦しむ方たちのパニックからの解放に貢献しています。

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