パニック発作を止める認知療法:ナッシュビル武者修行-3
2018/03/22
もう若くない。そう思わずを得ない出来事から始まった2日目。午後2時過ぎ。昨日11時に就寝してから13時間寝ていたわけで、今までほとんど経験したことのなかった時差ボケ(?)に襲われて無力感を感じながらの起床(2日目は夜眠れなくて、やはり時差ボケの影響を受けていることを確信)。
ここでの学びは「日本で受ける講義式の学び」とは比べ物にならないほど役に立つことは1日目に確信したし、2日目を終えてさらにそれが深まりました。住み込みで生活を共にしながら対話を通じて学んでいくと言う理想的な形で、ここに来た目的である「認知療法」の方法以外にもたくさん学ぶべきことがあるように感じています。
アービーズ(ファーストフード店)、キッチン、食卓、クロガー(スーパー)、また彼女の日課である散歩ルート等、あらゆる場所が学びの場となりました。まさかアービーズでチョコレートシェークを飲みながら、量子物理学を含む哲学について語るなんて、思ってもみませんでしたけど。
そんな中で彼女のこんな言葉がとても印象的でした:「マスター(修士号)はテクニックをマスターする。ドクター(博士号)は新しいものを作り出す。あなたなら十分にドクターを取るに値すると思います」
肝心のパニック障害に対する認知療法については、2日目は基礎を学びました。根底にある理論と、その理論にいたった臨床経験の話を伺い、また方法についても簡単に話を伺いました。
理論上「1セッションで100%の完治」の可能性が僕の頭によぎりました。認知行動療法では語られない「本当の原因(引き金)」に直接アプローチする方法なんて今まで一度も知りえたことがありませんでした。
続きます。