癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

鈴木孝信が贈る、欧米の最先端心理療法に基づいた、読むだけで心が強くなる心理学情報ブログ

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とぼけても周りの人はあなたの怒りに気が付いている

   

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『怒ってる?』 「いや、怒ってないよ」
『本当に?』 「だから怒ってないって」
『でも本当は怒ってるでしょ』 「怒ってないって!!」

親子でもカップルででもよく耳にするやり取りです。
しつこく詮索されるからイライラしてくると感じるかもしれませんが、実は逆の場合も多いのでは。

心理学では「受動的攻撃性」という言葉がありますが、怒りを隠しているけど(自他ともに)でも実は「怒りの仕返し行動をする」ような傾向をさします。

このような傾向を示す6つの言動をご紹介します。

1)「まぁどうでもいいよ」 
怒りが大きくなるのを防ぐために、それ以上の話し合いを遮断します。

2)「いや、怒ってないよ」 
自分の怒り(別の感情も)を知られるのが嫌なので、怒りを認めません。

3)「今必要だなんて知らなかった」 
口では従っていてもやりたくないものはやりたくない。納得出来ないことに対して行動が遅れます。

4)「そうしてもらいたかったなんて知らなかった」
行動は遅れませんが、間違った方法で行動をします。
例:ワードで書類を添付してメールを送ってもらいたいという要求に、PDFの拡張子で添付して送る等

5)「ただの冗談だって」 
悪い冗談(皮肉)を言います。

6)「ただそう言ってるだけだよ(思うだけだよ)」
攻撃的な言葉の後に言うことで、言葉上では怒りや攻撃性を認めません。

当てはまるものはありましたか?
この受動的攻撃性は、感情をストレートに出さないのでその場を穏便に済ませながら相手を攻撃できるというメリットがあります。
一方で、感情を言動に明確に表すのと同様の破壊力があります。人間関係を壊し、人生のチャンスを壊し、そして自分自身の健康を壊していきます。
いわゆる「性格が悪い」と周囲に思われるのも、この傾向の所以が大きいのではと思います。
気が付いて、怒りを認め、違った形で表現していくことで、根深い行動パタンも徐々に変化はしていきます。
切実に困っている、他人を困らせている方は、セラピーを検討してみてはいかがでしょう。

http://www.psychologytoday.com/blog/passive-aggressive-diaries/201301/fine-whatever-7-passive-aggressive-phrases-recognize
(S Whiston著 Angry Smileより)

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