癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

鈴木孝信が贈る、欧米の最先端心理療法に基づいた、読むだけで心が強くなる心理学情報ブログ

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こう考えている時は冷静ではない(その3)

   

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ストレスがかかると、僕たちの頭はとても簡単にその影響を受けます。
そのとき、心が穏やかで冷静な状態ではあまり見られない、特別なものの考え方や感じ方をするものです。
心理学では、こういった冷静じゃない考え方、感じ方を「認知の偏り」と呼んでいます。

認知の偏りをシリーズでご紹介しています。今回は21-30(全50)です。

21)今の嫌な気持ち(状態)が今後も繰り返されると考える 
例:会議で失言して恥ずかしいしどう思われているか不安だ。次の会議でも同じようになるんじゃないかな。

22)ラべリング(大抵悪い肩書を人や物事につける)
例:あの高校生たち電車で騒いで…。これだから最近の若者たちは…。
 
23)ハロー効果(物事に対する全体的のみでその物事を考える)
例:(サラダは健康的だから)食べ放題で食べ過ぎても、サラダ一緒に食べれば健康的♪
 
24)ポジティブなことを大したことじゃないと思う
例:本出版したけど、威張るようなことじゃないし…。

25)物事を過大(実際より大げさに)に捉える(破局化程ではない)
例:履歴書送ったけど、封筒についた汚れ(小さな)のせいでダメだったかもな(過大)
  履歴書送ったけど、封筒についた汚れ(小さな)のせいで、その会社までか、人事課業界のブラックリストに載ってもう一生仕事に就けないかも(破局化)

26)自分の本来の考えに対して他人の意見に同調する
例:募金をする方がボランティアより役立つと思うけど、倫理の授業でみんなが「ボランティアの方が役立つ」と言うから、きっとそうなんじゃないかな…。

27)過度の一般化 
例:みんなマックはお得だと言うよ(実際は2・3人の意見を元にして)。

28)他人を非難する 
例:今自分が苦しんでいるのはあいつのせいだ(実際は自分の責任もある場合に)。

29)フット・インザ・ドア法に引っかかりやすい(小さなYESの後には大きなYESを出しやすい)
例:すみません、ちょっと玄関先にだけでも出てきていただけませんか?
  はい。
  どうでしょう、この野菜。産地直送なんです。
  あら、いいわね。
 
30)ドア・インザ・フェイス法に引っかかりやすい(大きなNOの後に小さなYESを取る交渉術)
例:この電気自動車どうですかね、維持費がお得ですよ。
  いえ、ちょっと。
  なら、このシートカバーはどうです?低反発素材で長時間の運転が楽ですよ。
  あら、いいわね。

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