癒しを追及するカウンセラー・鈴木孝信の「心が強くなる心理学」

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こう考えている時は冷静ではない(その5)

   

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ストレスがかかると、僕たちの頭はとても簡単にその影響を受けます。
そのとき、心が穏やかで冷静な状態ではあまり見られない、特別なものの考え方や感じ方をするものです。
心理学では、こういった冷静じゃない考え方、感じ方を「認知の偏り」と呼んでいます。

認知の偏りをシリーズでご紹介しています。今回は41-50(全50)です。

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41)心配や考え込むことが問題解決につながると考える
鬱々と考えてしまっているときは、いくら考えても解決策は出ません。それはネガティブな感情で頭が冷静さを欠いているからです。
 
42) 無意識に偏見を持った態度になる
例:太った人を見ると「怠け者」だと思う等。

43)出来事の最後や感情的になった経験のみを出来事として記憶する
例:初めて会う人と喫茶店で楽しい会話をしていたが、最後に相手が飲み物をこぼしてしまい服が濡れてしまった。「あの人はあわてんぼうでちょっと嫌だな」とその人とのことを記憶し、その後その人と会うという選択をしない等。
 
44)なじんだものを好む傾向
例:このシャンプーいつも使っている奴だから今回もこれを買おう(より安くより成分の良いものが発売されたときに)。
 
45)マルチタスク(同時進行で複数のことをこなす)が可能だと思う
例:実際は1つ1つの作業に利用可能な注意量が分散されるので、作業がおろそかになり、本質が見えなくなります。聖徳太子は特別な人です。

46)心の癒しや栄養となることを無駄だと考える 
例:「休憩をとったり、気晴らしをしたりするのは、集中力が続かない人が仕方なくすることで、無駄なことだ。」

47)前向きすぎる考え 
例:「今日は食べても大丈夫。ダイエット続けられるから」(実際は何度も挫折しているにも関わらず)。

48)先延ばし 
例:「今しかないでしょ」はせっかちでせかせか働かないといけない人が考えることだ、と考える等

49)同じことを繰り返して違った結果を求める 
例:「今度は上手くいくでしょ」と前に失敗した勉強法で試験にのぞむ等

50)自分を変えられないと思う
例:苦境は希望を奪い去りますが、変化は常に起きていますし、これからも起きます。

以上、考え方の偏りをご紹介しました。自分の望まない結果になるような行動を起こさないために、自分の考えをモニターして、必要に応じて自分に言い聞かせることがセルフコントロールであり、自分が真に望む方向へと自分の舵をとることとなります。ぜひ参考にしてください。

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